理事長　挨拶

　近年、膨張する都市環境の中で市民生活は、その有機的連関を断ち切られ、過酷な競争原理の下に個々の市民が投げ出されております。ことに高齢者、社会的弱者は効率至上主義の元、就労機会を失い、ひいては社会参加の機会を喪失しております。
　また、地方では少子高齢化に伴い、空き家問題、独居老人問題が社会問題化しております。特に新潟市では戦前からの古い家屋も多く、町割りも江戸時代のままという土地も多くあります。
振り返ってみれば、人類の歴史は人間社会の周りに都市と言う第二の自然を作ってきた過程でもあります。環境保全の問題は自然環境のことだけではありません。都市環境の保全と改善こそが現在問われている問題ではないでしょうか。
　有害物質の問題、増大するゴミ問題、騒音、住環境の問題。これらはすべて現代の都市環境問題と言えます。
　私たちはこれら都市環境問題の解決の一助として、清掃、ゴミ処理等、都市環境改善活動をおこなうＮＰＯとして、活動してまいりました。
　これは同時に高齢者、社会的弱者の就労、社会参加の機会を保証する活動としても位置付けられます。
　現在私たちが拠点を置く新潟市では街中の老朽家屋の問題が大きな社会問題になっております。管理もされずに倒壊した建物も実際存在しました。こういった都市環境の問題の解決に向かって、当協会の新たな活躍の場を開きたいと考えております。
　都市環境の研究活動として、広く空家の寄付を求め、解体、跡地管理を実施するモデル事業を行います。モデル事業を通じて継続的な活動とするためのノウハウを収集します。行政はじめ関係各団体のご協力が必要です。
前記目的に賛同する企業を賛助会員として広く募ります。資金的な援助をお願い致します。
　更に広報、調査研究活動によって都市環境保全、改善への提言を行って行きます。

仕事おこし　街おこし　これが私たちの活動スローガンです。

特定非営利活動法人　都市環境協会
理事長　鈴木 英介